SIMロック解除のメリット/デメリットとは

投稿日: 2024年10月30日 | 更新日: 2024年11月22日

AndroidiPhone格安SIM

SIMロック解除は、端末が特定の通信会社以外のSIMカードも使えるようにするプロセスです。これにより、利用者は好きな通信事業者を選べるようになり、さまざまなメリットを享受できます。元々、日本では端末にSIMロックがかかっており、ユーザーが購入したキャリアのSIMカードのみ使用可能でしたが、近年の規制強化により、契約から一定期間経過すれば解除が義務化され、ユーザーの選択肢が広がりました。

SIMロック解除の概要

通信会社が販売するスマートフォンは、通常そのキャリア専用にロックがかかっています。このロックを解除することで、ユーザーは別の通信事業者のSIMカードを挿入して使用することが可能です。これにより、通信費を節約したり、海外旅行の際に現地のSIMを利用するなどの利便性が増します。

SIMロック解除の背景と義務化

SIMロックはもともと通信事業者の囲い込み戦略の一環でしたが、消費者の利便性向上を目的として、2015年に義務化が施行され、端末購入から一定期間が経過すれば、無料で解除できるようになりました。また、2021年からは、購入時点でのSIMロック禁止も施行され、新しい端末はSIMフリーで提供されています。

SIMロック解除の最新状況

現在、日本の主要キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)は、オンラインおよび店舗でのSIMロック解除手続きが可能で、解約後でも端末の所有者であればいつでも解除申請が可能です。

キャリアSIMロック解除方法手数料
ドコモオンライン、店舗対応無料
ソフトバンクオンライン、店舗対応無料
auオンライン、店舗対応無料

SIMロック解除のメリットとは?

SIMロック解除には、ユーザーにとってさまざまなメリットがあり、特に以下のポイントが挙げられます。

格安SIMの利用が可能に

SIMロック解除により、従来のキャリア以外にも格安SIMを利用でき、通信料金の節約が可能です。自分に合ったプランを柔軟に選べるようになり、必要な通信量に応じて最適なプロバイダーを選択できます。

海外旅行や出張時に現地SIMが利用可能

SIMロックを解除することで、海外旅行や出張の際に現地のSIMカードが使用できるようになります。これにより、ローミング費用を節約でき、必要に応じて現地の通信環境に合わせたデータプランを利用できます。

中古端末の価値が向上

SIMロックが解除された端末は、利用者が増えるため中古市場でも価値が上がりやすく、売却時により高く売れる可能性があります。特に需要の高いモデルでは、SIMフリーの価値が顕著に表れる傾向があります。

主要キャリア別でSIMロック解除後に格安SIM利用可能な機種

キャリア 機種名 利用可能な格安SIM例 メリット
ドコモ iPhone 13 楽天モバイル、mineo 通信料節約
ソフトバンク Galaxy A32 UQモバイル、Y!mobile 料金プラン柔軟
au Xperia 5 III BIGLOBE、IIJmio 海外旅行時の利用

SIMロック解除のデメリットと注意点

SIMロック解除には多くのメリットがある一方、デメリットや注意点も存在します。解除前に以下のポイントを確認することが重要です。

SIMロック解除手数料

以前は店頭でのSIMロック解除手続きは有料のケースがありましたが、総務省のガイドラインの改定を受けて、2023年10月以降はSIMロック解除にかかる手数料の無料化が義務付けられました。

ドコモのSIMロック解除条件

契約者本人の申請 ※代理人ではSIMロック解除をおこなえない
対象は、2015年5月以降に発売された端末
購入日から100日経過している
(端末を一括購入の場合は、即日でSIMロック解除できる)
分割払いの場合は、代金の清算が完了している
WEB通信などの制限を受けていない

ドコモのSIMロック解除の手順

iPhoneの場合は「設定」「一般」「情報」「IMEI」Androidの場合は「設定」「端末情報」「端末の状態」「IMEI情報」または、電話アプリで「*#06#」を入力する
製造番号(IMEI)が表示される ※スクショするかメモをとっておく
「My docomo」にログインする
docomoオンライン手続きからSIMロック解除を選択する
SIMロック解除をする端末と、先程メモしたIMEIを入力する
SIMロック解除を申し込むを選択する
メールの受信先を選択する
SIMロック解除可否の確認に「IMEI」や「MEID」を入力し判定を押す※MEIDとは世界的に用いられている移動機識別番号です。IMEIの下一桁をとったものが、MEIDです。
「手続きを完了する」を押す

My docomo はこちらから
https://www.docomo.ne.jp/mydocomo/

auのSIMロック解除の条件

契約者本人が申請 ※代理人は不可
2015年5月以降に発売された端末
購入日から100日経過している
端末を一括購入した場合は、即日でSIMロック解除可能
WEB通信などの利用制限を受けていない

auのSIMロック解除の手順
iPhoneの場合は「設定」「一般」「情報」
Androidの場合は「設定」「端末情報」「機器の状態」「IMEI情報」
または、電話アプリで「*#06#」を入力
製造番号(IMEI)が表示される ※スクショするかメモをとっておく
スマホやパソコンから「My au」にログインする
メニューからサポートへ進む
操作・設定を選択しSIMロック解除にチェックする
SIMロック解除のお手続き内でIMEIを入力する
解約理由とメール受信用のメールアドレスを入力する
登録したメールアドレスに確認メールが届く

My au はこちら
https://www.au.com/my-au

ソフトバンクのSIMロック解除の条件

契約者本人が申請 ※代理人はSIMロック解除を申請できない
2015年5月以降に発売された、SIMロック解除対象の端末
端末を一括購入する場合は、即日でSIMロック解除が可能
分割の場合は、購入日から100日経過している
WEB通信などの利用制限を受けていない

ソフトバンクのSIMロック解除の手順
iPhoneの場合は「設定」「一般」「情報」
Androidの場合は「設定」「端末情報」「端末の状態」
または、電話アプリで「*#06#」を入力
製造番号(IMEI)が表示される ※スクショするかメモをとっておく
「My Softbank」にログインします。 ※SIMロックを解除したい端末
トップページ右上のメニューから「契約・オプション管理」を選択
「オプション」内から「SIMロック解除対象機種の手続き」を選択する
端末のIMEI(製造番号)を入力する
解除手続きするを選択
※Android端末の場合は、SIMロック解除キーが発行されるためメモを取っておく

My Softbanはこちら https://www.softbank.jp/mysoftbank/

SIMロック解除後のおすすめ活用方法

SIMロック解除後、自由な通信事業者の選択や、デバイス活用の幅が広がります。以下に活用例を挙げます。

格安SIMへの乗り換え

キャリアの高い料金プランから、通信料を抑えた格安SIMへ乗り換え可能です。MVNO(仮想移動体通信事業者)各社のプランを比較し、通信費を削減できます。

海外旅行や出張での利用

海外現地でSIMを購入し、安価なローカル通信プランを使うことで、ローミング料金を節約。たとえば、アジア圏での短期利用に便利です。

複数のキャリア回線を利用

複数SIMカード対応のスマホを使用し、複数の回線を同時に利用することで、エリアが広がり、通信安定性も向上します。

SIMロック解除に関するFAQ

SIMロック解除に関して、よくある質問を以下にまとめました。これらの回答を参考に、解除の際の疑問を解消してください。

Q1: SIMロック解除は必ずしも必要ですか?

解除は義務ではありませんが、格安SIM利用や海外での現地SIM利用などの利便性が増します。

Q2: 解除後に元のキャリアで使えますか?

はい、SIMロック解除後も元のキャリアで利用できます。

Q3: 解除後のサポートはどうなりますか?

キャリア保証が適用外になることがあるため、事前に確認しましょう。

タグ: Android, iPhone, SIMロック解除,
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編集部おーたに

所属情報:デジタルソリューション事業部
生年月日:1991年3月14日
出身地:千葉県
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使用端末:iPhone16 Pro、iPhone SE、F-41A
使用PC:macbook air
その他:ガチのApple信者・・・にここ1年でなりました 笑