【格安SIMってどうなの?】格安SIMの”デメリット”とその対策を”元”ベテラン携帯販売が徹底解説!
更新日: 2024年12月20日
目次
はじめに
テレビやインターネットなどいろんなメディアで頻繁に宣伝されている「格安SIM」(当サイトでもオススメの格安SIMをご紹介させてもらってますので、是非ご覧ください!→【iPhone対応】格安SIMの選び方を ”元”ベテラン携帯販売が徹底解説!)
その名の通り格安SIMは「料金の安さが魅力」ですが、ただ安いだけで飛びつくと意外と落とし穴にハマることがあります。
利用前に知っておくべきデメリットや注意点がありますので、この記事では、格安SIMの主なデメリット、その対策、災害時の利用可否、そしてメリットについて詳しく解説しますので、格安SIMを選ぶ際のポイントとして役立てて下さい!
格安SIMのデメリットとその対策
デメリット | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
通信速度が遅い | 混雑時(お昼や夕方)に速度が低下しやすい。 | – 通信速度が安定しているプロバイダーを選ぶ – Wi-Fiを積極的に利用 – 速度が速いプランを検討 |
通話料が割高 | 1分あたり30円程度で、割高に感じる。 | – 通話アプリ(LINEなど)を利用 – 通話定額オプションを追加 |
キャリアメールが使えない | @docomo.ne.jpなどが利用できない。 | – フリーメール(Gmailなど)を利用 – 登録情報の更新を事前に行う |
店頭サポートが少ない | 対面サポートがほとんどない。 | – サポート充実のプロバイダーを選ぶ – 公式ガイドや動画を活用 – 提携カウンターを利用 |
初期設定が必要 | SIM挿入やAPN設定を自分で行う必要がある。 | – 設定マニュアルや動画を参考に – プリセット済み端末を購入 – 家族や知人に依頼 |
利用できる端末に制限がある | SIMロック未解除の端末では利用不可。 | – SIMロック解除を事前に行う – 対応端末を購入 – 動作確認済み端末リストを確認 |
災害時の優先度が低い | 大手キャリアの利用者が優先される。 | – サブ回線を持つ – モバイルWi-Fiを活用 – オフライン機能を事前に準備 |
海外での利用が制限される | 海外ローミングサービスが限定的。 | – 海外利用可能な格安SIMを選ぶ – 現地のプリペイドSIMを購入 – eSIMサービスを利用 |
災害時における格安SIMの利用可否
災害時に格安SIMを利用する場合、以下の点を事前に理解しておく必要があります。格安SIMの利用にはいくつかの制約がありますが、事前に準備をしておくことで、非常時の通信手段として有効に活用することができます。
災害時の通信優先度
デメリット:
格安SIMは大手キャリアの回線を借りて運用されているため、災害時には通信優先度が低く、大手キャリアの契約者が優先される場合があります。その結果、電話やインターネットがつながりにくくなる可能性があります。
対策:
サブ回線を準備:災害時に備えて、大手キャリアのプリペイドSIMやデータ通信専用SIMをサブ回線として用意しておくと安心です。
Wi-Fiの活用:避難所や公共施設に設置される無料Wi-Fiを利用する。
災害伝言板サービスを利用:大手キャリアや格安SIM事業者が提供する災害伝言板や災害用音声メッセージサービスを活用する。
回線の輻輳(ふくそう=1箇所集中)リスク
デメリット:
大規模災害時には、回線の混雑(輻輳)により、電話やデータ通信がつながりにくくなります。特に格安SIMは回線の割り当てが少ないため、影響を受けやすいとされています。
対策:
- データ通信を優先:音声通話ではなく、データ通信を利用してLINEやWhatsAppなどのメッセージアプリで連絡を取る。
- オフピーク利用:混雑する時間帯を避けて通信を試みる。
- 緊急時専用の通信手段を確保:モバイルルーターや衛星通信端末の導入を検討。
災害時に備えたアプリと機能
デメリット:
格安SIMでは災害時の優先的な通信サービスを提供していない場合が多い。
対策:
- 災害アプリの利用:自治体が提供する災害情報アプリやYahoo!防災速報をスマホにインストールしておく。
- オフライン対応ツール:Google Mapsのオフラインマップや災害時用のナビゲーションアプリをダウンロードしておく。
- バッテリー確保:モバイルバッテリーやソーラーチャージャーを準備しておく。
災害用公衆電話の利用
メリット:
災害時には通信がつながりにくい場合でも、公衆電話が比較的利用しやすくなる傾向があります。特に災害用公衆電話は無料で利用できる場合もあります。
対策:
- 近隣の公衆電話の位置を事前に確認しておく。
- 硬貨やテレホンカードを用意しておく。
まとめ
災害時には格安SIMの制限を理解し、大手キャリア契約者よりも通信環境が不利になる場合があります。ただし、サブ回線の準備や災害用アプリの活用、無料Wi-Fiの利用などの対策を講じることで、非常時でも連絡手段を確保することが可能です。災害に備えた計画を事前に立て、安心して格安SIMを利用できる環境を整えましょう。
格安SIMに関するよくある質問
格安SIMを初めて検討している方や、利用中の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。これを参考にすることで、不安や疑問を解消し、快適に格安SIMを利用できるようになります。
質問:格安SIMとは何ですか?
回答:
格安SIMとは、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から回線を借りてサービスを提供している通信事業者が販売するSIMカードのことです。料金が安いことが特徴で、インターネットや通話を利用できます。
質問:格安SIMの料金は本当に安いのですか?
回答:
格安SIMは月額料金が大手キャリアに比べて50~70%程度安くなります。例えば、月額3,000円以下のプランも多く、利用スタイルに応じて選べる点が魅力です。ただし、通信速度やサポート体制には違いがあります。
質問:格安SIMの通信速度は遅いですか?
回答:
格安SIMは大手キャリアの回線を利用しているため、混雑時(昼や夕方など)には通信速度が遅くなる場合があります。ただし、プロバイダーによって速度や安定性は異なります。評判や速度測定データを確認して選ぶとよいでしょう。
質問:現在使っているスマホで格安SIMを利用できますか?
回答:
多くの場合、現在お使いのスマホで格安SIMを利用できます。ただし、以下を確認してください。
- SIMロック解除:大手キャリアで購入した端末はSIMロック解除が必要な場合があります。
- 対応バンド:使用する格安SIMが対応しているバンド(周波数帯)にスマホが対応しているか確認する。
質問:格安SIMに乗り換える際、電話番号をそのまま使えますか?
回答:
はい、使えます。電話番号を引き継ぐには「MNP(Mobile Number Portability)」の手続きが必要です。現在のキャリアからMNP予約番号を取得し、それを格安SIM申し込み時に入力することで番号を引き継げます。
質問:通話料は高くなりますか?
回答:
多くの格安SIMでは、通話料が1分あたり30円と高めに設定されています。ただし、通話アプリ(例:LINE、Skype)を利用したり、通話定額オプションを追加することで費用を抑えられます。
質問:キャリアメールが使えなくなりますか?
回答:
はい、キャリアメール(@docomo.ne.jp、@softbank.ne.jpなど)は利用できなくなります。その代わり、GmailやYahooメールなどのフリーメールを利用することをおすすめします。
質問:店舗でのサポートがなくても大丈夫ですか?
回答:
格安SIMの多くはオンラインサポートが中心です。ただし、家電量販店などでサポートを提供しているプロバイダーもあります。また、公式サイトや動画ガイドで設定方法を学べます。
質問:格安SIMは海外で使えますか?
回答:
海外での利用はプロバイダーやプランによります。一部の格安SIMは海外ローミングに対応していますが、事前に確認する必要があります。海外で利用する場合は現地のプリペイドSIMやeSIMを活用する方法もあります。
質問:格安SIMのプラン変更や解約は簡単ですか?
回答:
多くの格安SIMでは、オンラインでプラン変更や解約が簡単に行えます。また、契約期間の縛りがないプランも増えているため、自由に変更しやすくなっています。
質問:実際の速度は?格安SIMの速度ではYoutubeは見られないのですか?
回答:
快適な視聴ができるかどうか、速度低下時には厳しいこともありそうです。
お昼の時間帯は5Mbpsを下回る計測結果になることもあるようです。利用している場所と時間帯によって、最大5倍の差があるという計測結果もあります。
【出典】IT media Mobile – 格安SIMの通信速度を測定【2024年8月】:IIJmioとmineoは昼の速度が大幅に向上
回線速度の目安として以下の数値を参考してみてください。
WEB会議10~15Mbps、youtube視聴10Mbps(1080@ フルHDを想定)
順位 | キャリア名 | 平均ダウンロード速度 | 測定件数 |
---|---|---|---|
1位 | UQ mobile | 89.74Mbps | 1,654件 |
2位 | Y!mobile | 89.14Mbps | 761件 |
3位 | HISモバイル | 69.35Mbps | 156件 |
4位 | LinksMate | 69.07Mbps | 71件 |
5位 | 日本通信SIM | 63.4Mbps | 1,998件 |
6位 | OCN モバイル ONE | 53.92Mbps | 210件 |
7位 | IIJmio | 53.42Mbps | 781件 |
8位 | mineo | 50.85Mbps | 796件 |
9位 | b-mobile | 48.15Mbps | 94件 |
10位 | スターモバイル | 47.03Mbps | 193件 |
11位 | J:COM MOBILE | 44.92Mbps | 101件 |
12位 | y.u mobile | 43.56Mbps | 104件 |
13位 | LINEMO | 39.29Mbps | 39件 |
14位 | イオンモバイル | 36.07Mbps | 276件 |
15位 | NUROモバイル | 35.05Mbps | 378件 |
16位 | BIGLOBEモバイル | 27.12Mbps | 54件 |
17位 | 楽天モバイル(格安SIM) | 12.69Mbps | 53件 |
まとめ
格安SIMは、その料金の安さや柔軟なプラン設計から、多くの人にとって魅力的な選択肢となっています。一方で、通信速度やサポート体制などのデメリットも存在します。これらのポイントを理解し、適切な対策を講じることで、格安SIMをより快適に利用することが可能です。最後に格安SIMを選ぶ際のポイントを以下に整理します。
利用目的を明確にする
自分がどのくらいのデータ通信量を使うのか、通話の頻度はどれくらいかを把握し、それに合ったプランを選ぶことが大切です。たとえば、データ通信がメインで通話をあまり利用しない方には、低価格のデータ専用プランが適しています。
プロバイダーの評判を確認する
プロバイダーごとに通信速度やサービス内容が異なるため、事前に口コミや速度測定データを確認することをおすすめします。特に、昼間や夕方などの混雑時の速度は重要なチェックポイントです。
デメリットを補う対策を考える
通信速度が遅い時間帯にはWi-Fiを利用する、通話料が高い場合は通話アプリや定額オプションを活用するなど、デメリットに対する具体的な対策を用意しておくと安心です。
初期設定やサポート体制を考慮する
ITが苦手な方は、設定が簡単なプロバイダーやサポートが充実しているサービスを選ぶとストレスが少なくなります。
災害時や非常時の備えを整える
災害時の通信確保のために、サブ回線やモバイルバッテリーを用意するなど、非常時に対応できる準備も必要です。
格安SIMは契約期間の縛りがないプランや、解約金が不要な場合が増えてきています。そのため、まずは試しに短期間利用してみるのも良い方法です。自分の行動範囲や利用目的に合ったプロバイダーを見つけることで、通信費を大幅に削減しつつ、快適なスマホライフを送ることができるでしょう。
最後に、格安SIMは日々進化しており、新たなサービスやプランが次々と登場しています。最新情報を常にチェックし、自分に最適な選択をすることが、格安SIMを最大限に活用するポイントです。今こそ、通信費の見直しを行い、賢くスマホを利用する第一歩を踏み出しましょう!